心に余裕がなくなることや、心の問題を抱えている人の多くが、物事の見方や考え方が狭く、極端なものになってしまいます。見方や考え方が狭くなると、自ら命を断つ方が陥りがちな「心理的視野狭窄」状態に近づくので注意が必要です。
今回は、心理的視野狭窄と職場でのメンタルヘルスについて説明していきます。
心理的視野狭窄とは、精神的な余裕がなくなり、物事を広く見ることができなくなる状態です。
この状態では、問題や困難に直面した際に、一つの視点や考え方に固執し、他の解決策や視点を見失ってしまいます。
職場での心理的視野狭窄の原因

なぜ、人は心の余裕はなくなり、視野狭窄状態になるのでしょうか。
職場による心理的視野狭窄の原因としては3つ挙げられます。
ストレスの蓄積
過剰なストレスは心理的視野狭窄を引き起こします。仕事のプレッシャーや締め切りの厳しさなどが要因として挙げられます。長期間の高ストレス環境は、心の余裕を奪い、視野を狭めます。大きなストレスよりも日常の小さなストレスの積み重ねの方が自覚しづらくやっかいです。
強すぎる責任感
高い業績目標や業務に対する責任感が強すぎると、「自分が休むとみんなに迷惑がかかる」「この仕事は自分しかできない」という考えから休養がとれない方が多いです。責任の重圧が大きな精神的負担となり、冷静な判断を妨げます。
職場での人間関係
職場でのコミュニケーションが不足すると、誤解や不信感が生じやすくなります。これにより、心理的視野が狭まり、問題解決の能力が低下します。職場でのサポートが得られない環境では、孤独を感じやすく、視野が狭まり、適応力が低下します。孤立感は、自己評価の低下や不安感の増加にもつながります。
心理的視野狭窄と認知の歪み

「認知の歪み」と言われる偏った物事の考え方も心理的視野狭窄に大きく影響を与えます。
認知の歪みの中から代表的なものは以下の通りです。
- 白黒思考
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全てを白か黒か(0か100か)の極端なものの見方をしてしまう考え方。一つの失敗で全てが失敗してしまったと思いやすく、自信の低下や無力感につながります。
- ネガティブ思考
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常に物事を悪い方に考えてしまい、成功しても「これはまぐれだ」と考えてしまう考え方。ネガティブ思考は自分を正しく評価することができず、良い出来事を受け止めることができなくなります。
- すべき思考
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物事に対して「〜すべき」「〜であるべきだ」との考えが強すぎると、常に完璧を目指して自分を追い込んでしまいます。それが守られなかったり、できなかったりしたときに、激しく落ち込んでしまいます。
- 過度の一般化
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たった一度や二度の失敗や悪い出来事が起こると、「いつもこうだ」「これまで成功したことが全くない」などそれがいつも起こるかのように認識してしまうことです。
心理的視野狭窄を防ぐための対策

- ストレス管理
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深呼吸や瞑想、リラクゼーションが役立ちます。ストレスを減らす方法を実践しましょう。日常的にリラックスする時間を持つことが重要です。定期的な運動も効果的です。
- 適度な休息
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適切な休息が必要です。短い休憩や長期休暇を取ることが効果的です。仕事とプライベートのバランスを保つことが大切です。定期的な休暇でリフレッシュしましょう。
- 周囲からのサポート
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上司や同僚とのコミュニケーションを強化し、サポートを受けることも大切です。信頼できる人との対話が重要です。サポートを受けやすい職場環境を作りましょう。心理カウンセリングの利用も検討しましょう。
まとめ

心理的視野狭窄とは、心の余裕がなくなり、物事を広く見ることができなくなる状態です。
ストレスの蓄積、強すぎる責任感、人間関係の問題が主な原因です。
この状態では、一つの視点に固執しがちで、他の解決策を見失うことがあります。
認知の歪みも心理的視野狭窄に影響を与えます。
心理的視野狭窄を防ぎ、職場でのメンタルヘルスを向上させるためには、ストレス管理、適切な休息をとりつつ、周囲からのサポートを得ることも重要です。
心の健康を保つために、自分を大切にし、無理をせずにサポートを求めることが重要です。
広い視野で物事を考えるための心の余裕を持てるように、日常の小さなストレスにも対処しつつ、問題を一人で抱え込まないようにしていきましょう。
